解答5.27
小池弘之, 成形加工, 3 (8), 533-539 (1991)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/seikeikakou1989/3/8/3_533/_article/-char/ja
水谷篤, 成形加工, 32 (8), 268-273 (2020)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/seikeikakou/32/8/32_268/_article/-char/ja
プラスチック製品の外観を艶消しにする場合、成形時にシボ転写する方法と、材料自体を艶消しにする場合があります。
射出成形のときにシボパターンを転写すれば、すべての樹脂が艶消しになると思うかもしれません。しかし、現実には、光沢の高いABSではつや気消しになりますが、光沢の低いPPで艶消しにすることは困難です。矛盾しているように聞こえますが、収縮の小さいABSはシボ転写性が高く、収縮の大きいPPは溶融時にシボに充満していた樹脂が縮んで微細な凹凸を転写できないのです。
松井智隆, 森康彦, 阿知波政史, 森義和, 中島建夫, 品質工学, 19 (1), 68-75 (2011)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/qes/19/1/19_68/_article/-char/ja
材料で艶消しにする場合は、表面を荒らす添加剤を加えますが、一般的に物性が低下します。これは、顔料には限りません。PPでは、EPDMを添加して動架橋したTPVが低光沢になります。過酸化物分解した高衝撃PPも低光沢になります。これは、ゴム成分と比較して、PPは収縮が大きいために、ゴム成分のあるところが凸になり、全体して凹凸が増大して光の散乱が大きくなります。
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