解答5.23
小堀文雄, 色材協会誌, 32 (12), 493-494 (1959)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/shikizai1937/32/12/32_493/_article/-char/ja
ドライカラー(粉末着色剤)は、生顔料に分散剤を三割程度組み合わせたものです。マスターバッチ等と比較して原価が安い。しかし、日々の補色作業、色替え清掃が必要になる。樹脂ペレットの表面を流動パラフィンのような展着剤で濡らしてドライカラーをまとわりつけるプリブレンドが必要になる。
調色にともなう共通的に不具合とは別に、ドライカラーで起こりやすい不具合に金型汚染と造核剤の失活がある。分散剤として融解温度が100℃以下のステアリン酸マグネシウム(StMg)のような金属石鹸が使われる。特定のHALSとStMgとの相互作用により著しいブリードアウトが成形中に起こり金型に付着物が生成する。同様にプリプレンドで特定の造核剤とStMgが接触すると、造核剤が機能を喪失する。
色材メーカーの汎用ドライカラーとは別に、顧客に特異なニーズがある場合、生顔料に対して分散剤が3倍程度の大過剰になるものや、金属石鹸として融解温度が200℃以上と混練温度より高いリチウム塩やナトリウム塩が使われている場合があり、マテリアルリサイクルする場合には注意が必要になる。
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