問2.34 衝撃ポリプロピレン(PP)の製造において、ゴム量を制御する方法を説明してください。

解答2.34
一例として、Horizoneプロセスでは、最大57%のエチレンプロピレン共重合ゴムを含むPPを製造できる。気相二段重合では、2槽の生成量の比率を調整すればよいと思うかもしれない。しかし、ゴム量を増大することは単純ではない。
日本ポリプロホームページより
https://www.j-polypropylene.com/en/licenses/products/
 歴史的には、スラリー法の制限により溶媒に溶解ゴム成分を増大することはできなかった。当時の高ゴムグレードは実質的に結晶性のPE成分が多かった。
また気相重合であっても、触媒活性の低下による制限により、反応時間を延ばしても生成量が増えないこともある。そして、最も困難な問題は、ゴム量を増大すると重合槽への付着やパウダー流動性の低下により連続運転が困難になる問題があった。 
Reactor TPOといわれる高ゴムグレードが一般化した背景には、触媒技術の深化があった。Reactor granule technologyやCatalloyというキーワードがある。
Jansz, J. Polypropylene in automotive applications. In: Karger-Kocsis, J. (eds) Polypropylene. An A-Z reference, Kluwer Academic, Dordrecht, pp 643–651 (1999)
Galli, P., The reactor granule technology: A revolutionary approach to polymer blends and alloys. Macromol. Symp., 78: 269-284 (1994).
固体触媒のポロシティを高くすることにより、重合パウダーの内部にゴム成分を生成して粉体特性を改善する。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次