解答2.24
佐藤秀樹, 小川弘之, 技術誌 住友化学, 2009 II, 10-18 (2009)
https://www.sumitomo-chem.co.jp/rd/report/files/docs/20090201_6jw.pdf
初期のプロセスはスラリー法、現在はバルク法か気相法が使われている。
- 除熱(温度制御)とPPの特性
プロピレンの重合は大きな発熱を伴うため、活性点付近では装置の設定温度より局所的に高温になっている可能性がある。気相では重合パウダーからの徐熱が困難であり、極端な場合にはPP融解温度に達する可能性がある。これにより、リアクター内部の付着清掃が必要になる。また、高温では、分子運動が激しく立体規則性や触媒活性が変動する。 - 滞留時間・撹拌
連続撹拌槽型反応器(CSTR): 滞留時間に分布が生じるため、短時間で排出される触媒(低収率・小粒径)と、長く滞留する触媒(高収率・巨大粒径)が混在する。これはポリマー粒径分布や組成の拡大を招く。
プラグフロー型反応器(ループリアクター等): 全ての触媒粒子がほぼ均一な時間反応するため、粒径分布が狭い。但し、連鎖移動反応により分子量分布(Mw/Mn)は4~5程度となる。 - 単独重合と共重合
PP装置では、初期の一槽バッチリアクターから、多段連続リアクターになっている。普通は前段でホモPPを製造して、後段でEP共重合ゴムを製造する。EP共重合体は溶剤に溶けるため、気相で製造するほうが効率的なので、バルク式と気相式を組み合わせている装置が多い。

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