問5.42 アミン系酸化防止剤とヒンダードアミン系光安定剤(HALS)との違いを説明してください。

解答5.42 
酸化防止剤の初期開発段階では、フェノール誘導体と同様にアニリン誘導体も検討された。
渡辺隆, 有機合成化学協会誌, 31 (10), 841-849 (1973)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/yukigoseikyokaishi1943/31/10/31_10_841/_article/-char/ja
プラスチック用途では、フェノール系が主体となり、アニリン系はエラストマー用途で使われている(問5.40)。

BASF Japan Ltd., プラスチック添加剤製品カタログEVP-009, Sep 2023

ポリプロピレンの光劣化に対するHALSの効果は、酸化防止剤に比べて極めて大きい。工業薬剤として画期的な発明であった。
村山圭介, ファルマシア, 10 (8), 573-577 (1974)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/faruawpsj/10/8/10_KJ00009800442/_article/-char/ja
村山圭介, 有機合成化学協会誌, 29 (4), 366-385 (1971)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/yukigoseikyokaishi1943/29/4/29_4_366/_pdf/-char/ja
開発から50年が経過し特許は切れ汎用化したが、PPに対しては光安定化用途に限定して使われている。添加剤メーカーの意図とは別として、HALSはブリードアウトや酸塩基反応による副作用を避けるために、一般グレードには使わないことが多い。

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