問2.42 現在のポリプロピレン(PP)はプラグフローリアクター(PFR)を用いたバルク法で主に製造されています。教科書ではバッチリアクター(BR)とPFRの滞留時間分布は同一です。同一触媒条件下のバルク重合において、BRと比較して、PFRで製造したPPは分子量分布が狭くなりました。理想と現実の違いはどこにあるのでしょうか?

解答2.42
BRによる現実のPP生産において、収量はコスト因子です。重合時間は、十分な収量を得る一つの因子です。触媒の重合活性の劣化の影響は考えられますが、それ以前に、BRとPFRとの現実的な違いがあります。
ジャケットからの伝熱特性の違いにより、BRの方が温度ムラが起こりやすい。
BRは撹拌により均一化していますが、現実には時間的空間的なムラができる。
以上の二点と併せて、非常に活性が高い初期触媒の制御がBRでは甘くなる。

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