問2.37 ポリプロピレン(PP)の製造において、二次加工に分類されることを説明してください。

解答2.37
PPのビジネスにおける一次加工は、成形加工工程として定義され、具体的には、以下のようなものになります。
射出成形:自動車部品、家電筐体、容器など
押出成形:フィルム、シート、パイプ、繊維など
中空成形:ボトル類など
製造や加工において、「二次加工(Secondary Processing)」とは、化学反応によって合成されたペレット状または粉末状のプラスチック原料を、成形品(一次加工品)にした後、さらに目的の機能や形状を与えるために行う追加の加工工程のことを指します。

PPの二次加工は、主に「形状の変更」「接合」「表面の機能化・装飾」の3つに分類されます。
・形状をさらに変える加工(二次成形)
真空成形・圧空成形(熱成形):押出成形でできたPPシートを加熱して軟化させ、型に吸着させてカップやトレーなどの形状にします(例:食品トレー、惣菜容器)。
延伸(えんしん):バンド、ヤーンなど
・部品同士をくっつける加工(接合・溶着)
熱板溶着・超音波溶着・レーザー溶着:自動車のバンパーやインパネ、家電部品など、複数のPP成形品を熱や振動で溶かして一体化させます。
・見た目や機能を付与する加工(表面処理・装飾)
表面改質(前処理):印刷や塗装の前に、コロナ放電処理、プラズマ処理、フレーム(火炎)処理などを行い、PP表面に親水性の官能基を導入して密着性を高めます。
印刷・塗装:表面処理を施したPP成形品に、意匠性を持たせるためにインクや塗料を塗布します。
蒸着:PPフィルムの表面にアルミニウムなどの金属薄膜を形成させ(アルミ蒸着PP)、ガスバリア性(酸素や水分を通さない性質)を高めます。スナック菓子の袋の内側などに多用されています。
ここで、工業的に重要なことがあります。PP装置の後に成形加工が来ない場合です。
Post-polymerization Modification(ポスト重合変性 / 重合後変性)Post-reaction(後反応)
モノマーを重合してポリマー(PP)の骨格を形成した後(Post)に、全く別の化学反応を行うプロセスを指します。歴史的には、PPを熱分解してPPワックスや末端二重結合のマクロモノマーの製造、無水マレイン酸などの酸変性、塩素化などの変性が行われてきました。電子線架橋により分岐化もあります。
多くの場合、PP製造装置とは別の装置を使って、化学反応を行う。ここで、Reactive extrusionが著名です。PP製造装置の中でPost-reactionに該当する唯一の事例は、Controlled rheology (CR)-PPです。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次