持続可能な社会に向けた再生プラスチックと電気自動車の材料動向と技術

こんにちは。

2025年4月18日開催 SPE日本支部 講演会
「持続可能な社会に向けた再生プラスチックと電気自動車の材料動向と技術」

の企画担当(豊田合成 小島、旭化成 岡田、住友化学 樋口)です。

自動車材の開発に携わるメンバーにて本講演を企画しました。
簡単ではありますが、内容のご紹介です。

是非ご一読ください。

目次

1.「再生プラスチックの市場拡大に向けた課題と今後の方向性 -欧州規制動向を踏まえてー」
株式会社 三菱総合研究所 新井理恵氏

【企画担当からのコメント】
いかにリサイクルソースとトレーサビリティを確保・両立し、経済合理的に事業を広げていくか。
欧州ELV規制の動向と周辺地域への波及を睨みつつ、国内外にて再生プラスチック事業に携わる我々にとって課題は山積みです。

今回SPEはプラスチック資源循環の促進活動に、官民ともに取り組んでおられる三菱総研の新井氏をお招きいたしました。特にリサイクル材の供給事業者と利用事業者とのマッチングなど、サプライチェーンの構築の取り組みについて、現状課題と今後についてご講演いただきます。

2.「豊田通商の自動車における資源循環の取り組みとプラニックのCar to Car樹脂リサイクルの取り組み(仮)」
株式会社プラニック 山下晴道氏

【企画担当からのコメント】
株式会社プラニックの山下晴道様をお迎えし、「豊田通商の自動車における資源循環の取り組みとプラニックのCar to Car樹脂リサイクルの取り組み」についてご講演いただきます。
豊田通商株式会社様は、環境対応型の自動車産業を支えるリサイクル事業を展開されており、廃車や工場内で発生するスクラップから再生可能な資源を回収・加工することで、循環型社会の形成に貢献されています。特に、株式会社プラニック様との協力により、自動車部品由来のミックスプラスチックを原料とした「Car to Car」リサイクルを実現し、再生プラスチックの高品質化を図られています。

今回のご講演では、豊田通商株式会社様の資源循環モデルと株式会社プラニック様の最新技術を活用したリサイクルプロセスについて詳しくご紹介いただきます。持続可能な社会の実現に向けた具体的な取り組みや技術的課題の解決策について、皆様と共に考える貴重な機会となることを期待しています。

3.「水素タンク開発を通じた水素社会への貢献」
豊田合成株式会社 亀田宜暁氏

【企画担当からのコメント】
国内のCO2排出量の約18%を占める運輸部門において、脱化石燃料すなわち電動車化はグリーン成長戦略の重要な柱となっています。

電動車は、HV(ハイブリッド)、PHEV(プラグインハイブリッド)、EV(電気自動車)、FCV(燃料電池車)の4種がラインナップされています。今回ご紹介する水素タンクは、水素自動車(FCVと水素エンジン車)の燃料である水素を蓄える不可欠なものです。

画像:高圧水素タンクの構造(豊田合成株式会社 ご提供)

水素自動車普及の課題には、インフラとして水素ステーションの整備、クルマとしては信頼性の確保と製造コスト低減が挙げられます。豊田合成株式会社は、トヨタ自動車の燃料電池自動車MIRAIやCJPT(Commercial Japan Partnership Technologies)の社会実証車向けに高圧水素タンクを生産しており、製品受注につながるよう技術革新に取り組んでいます。

自動車以外では、産業機械、船舶、鉄道からの引き合いもあり、2024年4月には国内初の水素エネルギーを使った旅客船に搭載され、実用化されました。水素タンク事業は脱炭素社会の実現に向けた重要な事業領域と位置づけ、幅広い製品提供を通じて、社会への価値提供を目指している取組みについてご講演いただきます。

4.「電動車向け薄型高放熱パワーモジュールの開発」
住友ベークライト株式会社 西川敦准氏

【企画担当からのコメント】
BEVに搭載されるパワー半導体は、高電力で使用され発熱量が多いために、高い放熱性が求められます。国内外の自動車業界にとってパワーモジュールの高性能化・小型化が課題ですが、住友ベークライトでは、その有機材料のコア技術を活かし、パワーモジュール専用の高放熱・絶縁・耐熱封止材、そしてシンタリング(焼結による接合)など、新たな包括的なソリューションを提供されています。

BEV進化に必要な技術開発について、西川様よりご講演をいただきます。

お申込みは下記リンクより受け付けております。

本講演会は終了しました

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