金沢大学の伊藤先生のプレゼンテーションを学生に聞かせたかったです。
非晶性高分子、PS, PMMA, PCのタフネスが、絡み合い密度とデボラ指標の二つで整理できるというものです。絡み合い密度に含まれる因子は、鎖の柔軟性。デボラ指標に含まれる因子は、ランダムコイルの平衡からのズレ(注釈: 成形後の放置時間、温度時間換算を含めれば環境温度、分子量は緩和時間として規格化されている)。
この場合の絡み合い密度の定義は、タイ分子ではありません。正確にはWuの論文を読んで欲しいのですが、イメージとしてはU字の鎖がお互いに引っかかる頻度です。これはタフネスと関係あります。一方、分子鎖が安定状態になるほど脆くなるというのは、一般の人には分かりにくいかもしれませんね。(山形大学 小林記)
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