問2.10 PPの一次構造に関わる構造を分類して詳述してください。

解答2.10 PPのC-C結合は飽和なので、シス-トランスのような幾何異性は無い。また、分岐構造は、PPの重合過程ではほとんど生成しない(高張力PPには分岐剤が使われている)。そこで、PPの一次構造は、3つに分けられる。立体規則性、異種結合(位置規則性)、エチレンとの共重合である。立体規則性は、Isotactic, Syndiotactic, Atacticの分類よりも、Isotactic性だけが注目されることが多い。13C-NMRで測定されるMeso-pentadが指標である。エチレンとの共重合性は、13C-NMRのTriadが連鎖分布の指標である。一般のPPでは、異種結合は通常無視されているが、配位重合における位置選択性(Head to head / Head to tail / Tail to tail)は重要な技術である。

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