2012年9月アーカイブ

SPE定例講演会 2012/12/07

SPE日本支部12月講演会


「エラストマーはどこまで使えるか」

ゴムの特性とプラスチックの成形加工性を有する熱可塑性エラストマーの適用が進んでいるが,種類が多く,特性が一長一短で使い分けが難しいなどの課題もある.ゴム業界から見たエラストマーの課題について,実例をベースに紹介頂くとともに,ゴム,エラストマーの比較による現状の課題,エラストマーの開発動向とシール材への実用事例,および今後の適用拡大が期待される高性能エラストマーを紹介する.


期日 2012年12月7日(金) 13:15-17:00

場所 大阪市立工業研究所 小講堂(4F)

      アクセス

1.13:20-14:30

講演タイトル  「ゴム屋がみるエラストマー業界」

両業界が誕生して約100年,世の中にあるエラストマーは数千種類で様々な特徴を持つが,ゴムは十数種類程度,しかもほとんど黒色.なぜゴムが完全にエラストマーに置き換わらないのか?という部分をゴム屋の視点から,ゴムの歴史,ゴムとエラストマーの定義と分類,ゴム特有の架橋理論を織り混ぜて説明し,最後にゴム・エラストマーの市場における実例を紹介します. 


講演者 株式会社ニシヤマ 営業技術部 技術グループ 梅崎信征氏  

略歴

2008年 株式会社ニシヤマ入社

専門分野:ゴム配合

主な業務 ゴム製品設計(配合、仕様条件検証等)

     JIS K6380『ゴムパッキン材料』策定委員


2.14:30-15:40

講演タイトル 「エラストマーシール材の基礎と最近の開発動向について」

シール材に使用されるエラストマーは,流体,温度,圧力などの使用環境の違いによって適切な材質が異なるため,各種エラストマーを使用したシール材が開発されています.また,その使用環境は近年益々厳しくなる傾向にありますが,それに対応するため材料設計技術や成形加工技術を駆使した新しい製品が開発されています.前半では,エラストマーシール材に関しての基礎知識を概説し,後半では,開発動向として,最近のニーズにより開発した耐熱性エラストマーと樹脂ゴム複合シールを中心に開発事例を紹介します. 


講演者:日本バルカー工業株式会社 研究開発部 大住直樹氏

略歴:

1997年 京都工芸繊維大学 繊維学部 高分子学科卒

2003年 日本バルカー工業株式会社入社

    奈良事業所研究開発部に配属

    主にエラストマーシール材の開発に従事


休憩 15:40-15:50


3.15:50-17:00  

講演タイトル 「熱可塑性エラストマーは架橋ゴム/軟質塩ビを超えられるか?」

熱可塑性エラストマーが登場して20年以上が経ち、市場認知度も高くなり、様々な用途に活用されている。しかし、開発当初の狙いであった架橋ゴムや、軟質塩ビの全面代替は実現できておらず、結果として独自の市場を形成している。

そこで、熱可塑性エラストマーを中心に、ゴム・エラストマーのマーケットを俯瞰し、各種素材のポジショニング解析を行なう。また、熱可塑性エラストマー開発を行なった経験より、ポリマー構造・特性の観点から、熱可塑性エラストマーと架橋ゴム/軟質塩ビの違いを比較分析する。


講演者:日本ゼオン株式会社 新事業開発部 棚橋直樹氏

略歴:1990年 東京工業大学大学院総合理工学研究課程修了

   1991年 日本ゼオン(株)入社 

   1991-1996年 新規熱可塑性エラストマーを含む新規ゴム研究開発

   1996-2001年 シクロオレフィンポリマー開発・マーケティング

   2001-2007年 半導体・FPD用材料探索・製品企画

   2007-現在   新規事業企画



懇親会 17:15-19:00   5000円/人)


参加要領    メールにてお申し込み下さい。

SPE Japan Section 会員 担当 荻原 学

日本ゼオン㈱ 加工品開発研究所 

〒210-0863 神奈川県川崎市川崎区夜行1-2-1

℡044-276-3729  Fax 044-276-3293  e-mail M.ogiwara@zeon.co.jp


SPE定例講演会 2012/10/25

先端医療を支えるプラスチック
 医療機器は、人が健康な生活を営む中で必要不可欠であるため、経済状況の影響を受けにくいと言われており、近年、新成長戦略の一つに「ライフ・イノベーションによる健康大国戦略」を位置付け、医療機器、医薬品、再生医療における最先端の医療技術の実用化などで医療イノベーションが促進されています。我々の身近な分野である医療分野では、プラスチックが必要不可欠になってきてお
り、医療器具には数多くのプラスチックが使用されています。プラスチックが医療機器用として広く使用される主な理由は、プラスチックの優れた物性と優れた成形加工性に加えて、軽量で比較的安価なことだとされています。また、高分子材料は生体適合性や、安価・省力化に伴うディスポーザブル化が進むことで益々注目され、これまでの金属材料や無機材料の医療部材に代わる、新たなプラス
チック部材の開発は日々進歩しています。
そこで本講演会では、先端医療機器を支える各プラスチックに注目し、最新の医療デバイスとそれを支えるプラスチック材料に着目して、各先端医療部材・デバイスに関する最前線の技術者の方々からご紹介頂く予定です。多くの方々の御参加をお待ちしております。
主催: SPE日本支部
日時: 2012年10月 25日(木) 13:00 - 19:00
場所: 住友ベークライト20階 特別第二会議室
〒140-0002 東京都品川区東品川二丁目5番8号 天王洲パークサイドビル
Tel. 03-5462-4111
http://www.sumibe.co.jp/company/offices/head_office/index.html

13:00~13:10 はじめに 

13:10~14:20

演題:プラスチック製医療機器の成形加工と生体適合性、安全性について

山脇昇氏  京セラメディカル株式会社

要約:プラスチック製医療機器のいくつかの特徴的な成形加工方法と,医療機器としての使用リスクに応じた生体適合性,安全性が求められる現状を紹介する.

略歴:

山脇昇.京セラメディカル株式会社(KMD)研究技術調査部部長/フェロー.大阪大学工学部卒業(1980年)ならびに大学院工学研究科修了(1982年).株式会社神戸製鋼所入社(1982年).技術開発本部,鉄鋼生産本部などを経て本社医療材料部に異動(2000年)し,品質保証・技術グループリーダーを務める.2004年のJMM設立と同時に異動.研究開発統括部副統括部長,股関節事業部長,メディカル製造事業部長を経て現在に至る.

日本バイオマテリアル学会副会長.文部科学省平成23年度イノベーションシステム整備事業「地域イノベーション戦略支援プログラム(グローバル型)」/「いわて県央・釜石コバルト新合金クラスター」副事業総括.

14:20~14:30 休憩

14:30~15:40

演題: 生体機能を修復するバイオマテリアル・次世代医用材料の創製

                     大槻主税氏  名古屋大学大学院工学研究科 

要約: 骨は、運動機能の基幹となる重要な臓器である。本格的な高齢社会を迎えた我が国の医療において、患者の運動機能の回復は生活の質(QOL)の維持に重要な技術である。従来骨の疾患にはセラミックスがもつ生体親和性の高さを利用したバイオマテリアルが多く開発されてきた。講演では、運動系機能の回復に用いられているセラミックスの機能を、プラスチックに付与した新しい材料開発の考え方と展望について紹介する。

略歴: 1963年 京都府福知山市に生まれる。

1988年に京都大学大学院理学研究科に進学し、セラミックス系バイオマテリアルの研究に着手。

1992年に京都大学博士(理学)の学位を取得後に、京都大学工学部・助手に着任。その後、岡山大学工学部・講師、助教授、奈良先端科学技術大学院大学物質創成科学研究科・助教授を経て、2006年から現職。1995~1996年にかけて在外研究員として、英国ロンドン大学に留学。

専門は、セラミックバイオマテリアル(医用セラミックス)。

擬似体液(SBF)を用いた生体材料の評価と開発、生体活性なセラミックスや有機-無機ナノハイブリッド、金属材料への生体活性の付与を主体に研究を展開。

主な受賞

1997年  日本セラミックス協会賞進歩賞

2000年  日本バイオマテリアル学会 バイオマテリアル科学奨励賞

2006年 奈良先端科学技術大学院大学 NAIST学術賞

2010年 日本バイオマテリアル学会賞(科学)

2012年 日本セラミックス協会賞 学術賞

同  年 Fellow, Biomaterials Science & Engineering, 

International Union of Societies for Biomaterials Science & Engineering

15:40~16:50

演題: 生体に倣ったリン含有ポリマーバイオマテリアルの設計

岩崎 泰彦氏      関西大学  

要約: 生体には核酸やリン脂質などリンを含む分子が数多く存在し、これらの分子は、それぞれの構造に特徴づけられた高度な機能を示す。生体と深く関わるバイオマテリアルを設計するうえで、生体に存在する分子の構造や仕組みに倣うことは重要である。講演では、生体に含まれるリン含有分子に倣った新たなポリマーバイオマテリアルの合成とその優位性について紹介する


略歴: 平成7年3月      日本大学大学院理工学研究科博士前期課程修了

平成7年4月      東京医科歯科大学 教務補佐員 医用器材研究所有機材料部門

平成7年10月     東京医科歯科大学 助手 医用器材研究所有機材料部門

平成10年7月     東京医科歯科大学 助教授 医用器材研究所有機材料部門

平成11年4月     東京医科歯科大学 助教授 生体材料工学研究所素材研究部門

                                                有機材料分野(改組により)

平成12年6月ー12月 米国マサチューセッツ州立大学 在外研究員

平成19年4月     関西大学 准教授 化学生命工学部 化学・物質工学科 生体材料学研究室

平成23年4月ー    関西大学 教授 化学生命工学部 化学・物質工学科 生体材料学研究室

17:00~19:00
懇親会 (5000円/人)

参加要領
参加費:会員(無料)、非会員(5000円)
個人会員の代理出席は認められません。
氏名、会社、部署、電話、Mail、懇親会欠席、請求書が必要な場合はその旨、を下記へメール。
SPE日本支部 会員担当理事
荻原 学 日本ゼオン㈱ 加工品開発研究所
〒210-0863 神奈川県川崎市川崎区夜行1-2-1
Tel. 044-276-3729 Fax. 044-276-3293
e-mail:M.ogiwara@zeon.co.jp 

このアーカイブについて

このページには、2012年9月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2012年7月です。

次のアーカイブは2013年5月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。